国語科の緒方ですが、今日は音楽の担当です。
中2の中沢中と伊勢原中を対象に、音楽の授業をしました。
中沢中の範囲は「サンタルチア・六段の調べ・展覧会の絵」、
伊勢原中の範囲は「花の街・勧進帳・楽典」です。
よく出題されるポイントはこんな感じです。
(中2)中沢 「展覧会の絵」頻出ポイント
01作者は誰ですか。
02作者は誰の絵の印象をこの曲にしたのですか。
03その人と作者の関係は。
04展覧会の絵のようにいくつの曲からできている曲のことを何と言いますか。
05展覧会の絵は、全部でいくつの曲からできていますか。
06曲と曲を結び付ける短いメロディーを、この曲では何と呼んでいますか。
07そのはたらきは、絵から絵に移る作者の何を表していますか。(2つ)
08作者はどこの国の何という都市で生まれましたか。
09幼少時に誰からピアノを習いましたか。
10作者が所属していたグループは何ですか。
11そのグループの別名は何ですか。
12冒頭のプロムナードはラヴェルの編曲では何の楽器で演奏されますか。
13プロムナードとは何語のどんな意味の言葉ですか。
14冒頭のプロムナードが何と何を変えながら、曲の間にはさみこまれていますか。
15第1曲の題名ともなった地の精のことを何といいますか。
16その地の精は何をしていますか。
17第5曲にはひなどりが出てきます。ひなどりは何をつけていますか。
18第5曲ではひなどりは何をしますか。
19第8曲の題名は「カタコンベ」ですが、これは何時代の何ですか。
20第9曲の題名は「~の小屋」ですか、その小屋には誰が住んでいましたか。
21題名によると、その小屋は、どこにありましたか。
22最終曲の題名を答えなさい。
23この曲はもともと何の楽器が演奏する曲でしたか。
24この曲をラヴェルが何で演奏するように編曲しましたか。
解答
01ムソルグスキー 02ガルトマン 03親友 04組曲 05十曲
06プロムナード 07(作者の)「歩み」と「気分」 08ロシアのカレヴォ 09母
10ロシア国民楽派 11ロシア五人組 12トランペット 13フランス語の「散歩」
14旋律の形と楽器 15グノーム 16地中の宝を守る 17卵の殻 18バレエ
19ローマ時代の墓 20魔女バーバ・ヤーガ 21鶏の足の上 22キエフの大門
23ピアノ 24オーケストラ(管弦楽)
(中2)伊勢原 「歌舞伎(勧進帳)」頻出ポイント
出雲の阿国が始めたかぶき踊りがもとになり江戸時代に生まれた伝統芸能(演劇)である。
能と文楽の影響を受けた。次第に物語の要素を強めていった。
大がかりな舞台装置により歌舞伎は「芝居」として発展した。
「歌」音楽と「舞」舞踊と「伎」演技が一体となった総合芸術である。
色彩豊かな化粧と衣装が歌舞伎の特徴である。
歌舞伎独特の化粧のしかたを隈取という。
豪傑の色=「 赤 」
悪役の公家の色=「 藍 」
役者が一瞬静止して、絵姿のようになって観客に強い印象を与えること=「見得」
女性役を演じる男性の役者=「女形」
女形、子役以外の男性役=「立役」
合戦や捕り物、戦いの場での動き=「立廻」
揚幕と舞台を結ぶ役者の通路を花道という。
揚幕と舞台を結ぶ役者の通路に設けられ、幽霊や妖術使いが登場する穴=「 スッポン」
歌舞伎の舞踊の伴奏音楽には長唄・常磐津節・清元節という三味線音楽を用いる。
そのうち「唄・三味線・鳴り物」による音楽を長唄という。
「義経千本桜」のような文楽と共通する演目の時の伴奏音楽を義太夫節という。
歌舞伎「勧進帳」に使われる打楽器は大鼓・小鼓の2つ。
「鳴り物(打楽器)」は劇の場面の情景描写をするために使われる。
歌舞伎の伴奏音楽を演奏する小部屋のことを黒御簾という。
その部屋は客から見て舞台の左手=下手にある。
歌舞伎「勧進帳」の音楽部分をまとめたものを、長唄「勧進帳」という。
長唄では「唄・三味線・太鼓(鳴り物)」は舞台の後方に並ぶ。
歌舞伎と長唄では、長唄の方が舞台装置が簡素である。
歌舞伎「勧進帳」は能の安宅を題材にしてできた。
能を意識して、「勧進帳」では上演の仕方に特徴が2つある。
①歌舞伎独特の派手な化粧(隈取)はしない
②背景に松の描かれた舞台で上演する
歌舞伎「勧進帳」の舞台になっているのは石川県の安宅の関。
勧進帳とは寄付を募る目的を書いた巻物(寺を建てる際などの寄付集めの趣意書)のこと。
関守は富樫左衛門。
山伏の姿で、偽の勧進帳を読み上げた者は弁慶。
強力の姿で、あやしい人物と疑われた者は源義経。
弁慶が富樫に披露したのは延年の舞。
弁慶が義経を追って退場する時の花道の引っ込み方は飛び六方。
長唄「勧進帳」(=勧進帳の伴奏音楽)を作曲したのは四世杵屋六三郎。
気合いで暗記!
この記事を書いた人
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担当科目:英語・国語
担当校:伊勢原校・成瀬校
理系が得意な私は医学部志望でしたが、小学校の教師になるために文系に転向して初等教育学科に進学。なぜか新聞社の内定をもらいましたが、選んだ道は塾講師。それから早30年。人生、何があるか分かりません。だから、若いうちは幅広く勉強することが大切だと思います。いろいろなことを吸収して、自分を磨きましょう。
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