国語科の緒方です。
共同募金の時期になり、駅前では募金活動をしている光景が見られます。都道府県単位に集められて地域福祉活動に使われるというこの募金、決して怪しいものではございませんが、駅の出入り口に人がずらっと並んでいますので素通りするにはちょっと気が引けます。ですから毎回何がしかのお金を箱に入れてしまう訳なのですが、この感じって何かと似ていないか?と考えたら、真っ先に頭に浮かんだのが清王朝末期の「通過税」です。小説「故郷」で、ルントウが「作った物を売りに行けば、何度も税金を取られて」と愚痴をこぼす場面でちらっと出てきますね。私は気が弱い?から「赤い羽根という免罪符」を胸につけていない時は、必ず駅前で並んでいる中で一番ご高齢の方が持つ箱に白いお金を入れております(滅多に500円は入れませんよ)。そうしないと何となく通り辛いので…。ただただ気持ちよく駅前を通りたいだけのために箱にお金を入れるなんて我ながら馬鹿だなあとは思いますよ。でも、これは「思いやりを他人にも強要する」という点で「若干の暴力性がみられる」のではないかと以前から私は感じているのですが、考え過ぎなのかなあ。まあ、そんなことを言っていたら、教育なんてかなりの部分が暴力になってしまう訳で、難しいところですね。
この記事を書いた人
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担当科目:英語・国語
担当校:伊勢原校・成瀬校
理系が得意な私は医学部志望でしたが、小学校の教師になるために文系に転向して初等教育学科に進学。なぜか新聞社の内定をもらいましたが、選んだ道は塾講師。それから早30年。人生、何があるか分かりません。だから、若いうちは幅広く勉強することが大切だと思います。いろいろなことを吸収して、自分を磨きましょう。
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