去る7月5日(水)には、ペンゼミ講師全員で教育シンポジウムに行ってきました。
場所は横浜、JR石川町の近く「かながわ労働プラザ」。主催は、かながわ民間教育協会という神奈川県の学習塾が集まった団体です。
今回は「高校入試と高校改革」関係の「勉強会」です。講師に、神奈川県教育委員会の高校教育課長・改革担当部長の岡野親氏を招いてお話を伺い、質問に答えていただきました。
入試の平均点に差がある点については、やはり一般的な「平均点50点の正規分布」が理想なのですが具体的な取り決めがないそうです。また、来春より本検査の他にインフルエンザなどで本検査が受けられなかった受検生を対象にした追検査を実施するそうなので。本検査と同じレベルの検査問題をもう一つ作らなくてはならない関係上、問題の作り方の精度が向上するのではないかとのことです。
後半は、学力向上進学重点校に関わる話と、コミュニティ・スクール関わる話が中心でした。学力向上進学重点校については、県の予算も多くないので指定を受ける高校を絞って資本を集中投下して成果をあげるということです。またコミュニティ・スクールは、これまでの学校評議員制度が上手くいっていないことを踏まえて、学校運営議会制度に変更し、学校と地域が協働して生徒を支える学校づくりを小中学校と同じようにして進めるそうです。
有意義な時間でしたが、解決しない謎は残ります。高校入試の作問については平均点を設定しない意味がわかりません。今まではきっとどんぶり勘定だったのでしょうね。それにあれだけ記述記述と騒いでおいて採点ミスを減らすために宗旨替えをしたように記述を減らしてマークシートの問題にしてしまうなど、役人の都合に振り回される高校入試が心配です。今後、文部科学省がマークシートの問題ばかりであることに関してきっと何か言うと思うのですが、そうしたら文部科学省の顔色をうかがって問題の作りを変えるのでしょうか。
緒方は、中2のア・テストの国語はとてもよい問題だったと思うので、神奈川県が本気で作ればいい高校入試の問題ができるはずだと思います。素朴な感想ですが、作問の方に資本を集中投下すればよいのにと感じました。
この記事を書いた人
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担当科目:英語・国語
担当校:伊勢原校・成瀬校
理系が得意な私は医学部志望でしたが、小学校の教師になるために文系に転向して初等教育学科に進学。なぜか新聞社の内定をもらいましたが、選んだ道は塾講師。それから早30年。人生、何があるか分かりません。だから、若いうちは幅広く勉強することが大切だと思います。いろいろなことを吸収して、自分を磨きましょう。
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