私はペンシルゼミナールでは稀少な国語科ですので、生徒や保護者から、しばしば「問題の文章や設問を読むのが遅いので試験時間が足りなくて困っているのですが、どうしたらよいでしょうか」という相談を受けます。入試が近くなったりすると切実な問題ですね。でも、これは簡単に解決できる問題ではありません。簡単に解決できるのなら、すでに誰かの助言によってこの問題は全国的に消えているはずで、何も私に相談する必要はないからです。
この問題に対する私のアドバイスは「発想の逆転」です。具体的には、「速く読みたいのなら、日常生活のスピードを全体的に上げろ!」ということになります。
なぜ、このようなアドバイスになるのかというと、読むのが遅い子は、話すのも動作も遅いことが多いからなのです。日常生活を無駄なく、きびきびと行動する人間、はきはきと話す人間には、「読むのが遅い」ということはありません。
人間をトータルに考えてみればわかることですが、他のことは素早いのに、なぜか読むのだけ遅い人はいないでしょう。他の行動一般の速度を上げることなく、「読む」速度だけを上げるというのは、土台、無理な話なのです。
だらだら暮らしていては、読むスピードも成績も上がりません。「目標に向かって走り続ける」。これが、誰にもあてはまる必勝法です。ですから一刻も早く、目標を待ちましょう。意識や集中力が向上すれば、誰でも読むのが速くなりますから。
★学校の行き帰りをだらだら歩く人は、要注意ですね。
この記事を書いた人

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担当科目:英語・国語
担当校:伊勢原校・成瀬校
理系が得意な私は医学部志望でしたが、小学校の教師になるために文系に転向して初等教育学科に進学。なぜか新聞社の内定をもらいましたが、選んだ道は塾講師。それから早30年。人生、何があるか分かりません。だから、若いうちは幅広く勉強することが大切だと思います。いろいろなことを吸収して、自分を磨きましょう。
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