緒方です。

 

うちの前の公園では3月下旬から、「コブシ」→「サクラ」→「葉桜」→「ハナミズキ」と、まるでリレーのように目を楽しませてくれます。ハナミズキって白の他にピンク・赤・黄色といろいろな色がありますね。みなさんはどれが好みですか?

 

実は、街路樹のハナミズキは日本の在来種ではなく(アメリカ・ハナミズキ)、今からちょうど100年前に日本に来た花でした。

 

日本における植栽は、「1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄が、アメリカ合衆国ワシントンD.C.へサクラ(ソメイヨシノ)の苗木6040本を贈った際、1915年(大正4年)にその返礼として60本のハナミズキの苗木(40本が白・20本がピンク)を贈られたのが始まり」とあります。ちなみにハナミズキの花言葉は「私の想いを受けてください」、「返礼」とのことです。

 

日本郵便株式会社は、特殊切手「米国からのハナミズキ寄贈100周年」を発行しました。この切手は、一部を共通のデザインとして、日米両国で共同発行するそうです。

 

都立園芸高校(世田谷区)には、米国が1915年に日本に贈ったハナミズキの苗木本のうち、現存が確認できる最後の1本が育っています。

 

2015年4月10日、この記念すべき高校内で、キャロライン・ケネディ駐日米大使が臨席して、日米友好の記念樹「ハナミズキ百年祭」が行われました。

ケネディ大使はハナミズキの植樹を終えた後、生徒らを前に「今日植えた木々は日米両国を結びつけ、遠い未来まで花を咲かせ続ける。100年前にもらった桜への感謝の気持ちも込めている」とスピーチしました。

 

日本の在来種のハナミズキは別名「ヤマボウシ(山法師)」といい、都市郊外の山林でも見られます。ただ、ヤマボウシの花の色は白一色で、彩りの鮮やかなアメリカ・ハナミズキに押されてしまったようです。

 

なお、ハナミズキの花びらのように見えるのは、つぼみを包んでいた葉で、中心の塊が花なのだそうです。

 

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緒方克彦
担当科目:英語・国語
担当校:伊勢原校・成瀬校

理系が得意な私は医学部志望でしたが、小学校の教師になるために文系に転向して初等教育学科に進学。なぜか新聞社の内定をもらいましたが、選んだ道は塾講師。それから早30年。人生、何があるか分かりません。だから、若いうちは幅広く勉強することが大切だと思います。いろいろなことを吸収して、自分を磨きましょう。