国語科の緒方です。

中2の国語で最初の方に出てくる「アイス・プラネット」という小説の中で、アマゾンのアナコンダの話が出てきます。「人間なんか簡単に飲み込んでしまう。生きている馬だって飲み込んじゃうんだぞ。」と、主人公悠太のおじさんが悠太に話す場面があります。悠太は普通500キロはある馬を飲み込むなんてありえないと反論するのですが、考えてみると、ずいぶん強烈な内容の話です。

 私はこの小説を読んでから、いつも「人間を簡単に飲み込むヘビ」や「500キロの馬を飲み込むヘビ」のことが頭から離れませんでした。するとたいへん興味深いニュースがあったのです。

 それは今年の3月末に、インドネシアでニシキヘビが人間を飲み込んだという衝撃的な内容の記事でした。以下に記事と写真を掲載しますので、興味のある方だけご覧ください。

2017年3月27日

 インドネシア・スラウェシ島で27日、前日に行方不明になった男性が、ニシキヘビの中から遺体になって発見されたと地元警察が発表した。

 西スラウェシ州警察のマシュラ報道官がBBCインドネシア語に話したところによると、サルビロ村に住む25歳のアクバルさんが26日にヤシ油を採集しに行くと家を出たきり、24時間帰ってこないと捜索願が出されたため、アクバルさんの家族のヤシ農園周辺を捜索した。すると腹部を大きく膨らませた、長さ7メートルになるアミメニシキヘビを発見した。

 人間を飲み込んだのではないかと疑い、ヘビを切り開くと、男性の遺体が中から出てきたという。

「(アクバルさんは)見つからなかったが、溝にニシキヘビがじっとしているのを村の人たちが見つけた。もしかするとアクバルを飲み込んだのではと疑い、切り開くと、中にアクバルがいた」とマシュラ報道官は話した。インドネシア人の多くは、ひとつの名前のみを使う。

 アミメニシキヘビは世界最長の爬虫類のひとつで、獲物を窒息させてから飲み込む。人間を殺して飲み込むことは珍しいが、幼い子供や動物を飲み込んだという事例はたまに報告される。

 ブラウィジャヤ大学のニア・クルニアワン氏はBBCに対して、これほど大きいニシキヘビなら、イノシシや野犬など大型の獲物を狩りするだろうと話した。

 ニシキヘビは通常、人間の集落は避けるものだが、ヤシ農園にはイノシシや猿類、野犬が集まりやすいため、ニシキヘビにとっても好都合な猟場になり得るという。

 

 いかがでしょう。調べてみるとニシキヘビに人が襲われる事件は他にもありました。さすがに馬がヘビに襲われる事件は知りません。なんとか事例を見つけて、ぐうちゃんの話は本当だということを証明したいと思います。

 

この記事を書いた人

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緒方克彦
担当科目:英語・国語
担当校:伊勢原校・成瀬校

理系が得意な私は医学部志望でしたが、小学校の教師になるために文系に転向して初等教育学科に進学。なぜか新聞社の内定をもらいましたが、選んだ道は塾講師。それから早30年。人生、何があるか分かりません。だから、若いうちは幅広く勉強することが大切だと思います。いろいろなことを吸収して、自分を磨きましょう。